日本と海外ではよく利用されるキャンプ用品にも違いがあります。

国ごとのキャンプに対する捉え方の違いを例示したうえで、
キャンプ用品の違い、国内正規品と並行輸入品の違いもあわせて解説します。

近年、インフルエンサーやアニメ、SNSの影響を受け、日本に第2次キャンプブームが到来しています。

「ソロキャンプ」といった新しい概念も注目を浴び、この機にキャンプデビューしたという方も多いでしょう。

もはや1つのカルチャーとして定着しつつあるキャンプですが、
盛んに親しまれている国は他にもあります。

文化や国民性が違えば、キャンプのスタイルも違う。キャンプのスタイルが違えば、キャンプ用品も違うはず。

そこで今回は、日本と海外のキャンプに着目したうえで、
そこで用いられるキャンプ用品の違いを見ていきます。

国内生産品と並行輸入品の違いについても解説しますので、
海外のキャンプ用品に興味がある方は要チェックです!

 

日本と海外のキャンプの違い

 

気候や通念が違う日本と海外では、キャンプのスタイルにも差が生まれてきます。

日本でよく知られているキャンプのスタイルが、海外では一般的でないという場合もあるでしょう。

例えばアメリカは、国土が日本の26倍ほどあるのに対して人口は日本の3倍にとどまっていることもあり、キャンプにも広大な国土と自然が生かされています。

安定した気候の土地もあれば、ロサンゼルスやワシントンのように昼夜の気温差が大きい土地もあり、そういった場所で昼夜にわたってキャンプをする場合は、昼間の気温が高いときに出かけた場合でもしっかりとした防寒対策が求められるでしょう。

またアウトドアが浸透している国でもあるため、トイレやシャワーの綺麗さをはじめ、きちんと整備されたキャンプ場が多いです。

比較的、初心者にも優しいキャンプ環境が整えられている国だといえるでしょう。

 

エジプトにおけるキャンプは、日本のように気軽なイメージではありません。

 キャンプの場所は砂漠が主流。特に整備されていない道を進むことも少なくないので、ある程度の装備やガイドの存在は欠かせないものとされています。

食料や水も現地で調達できないので、事前準備の重要度は非常に高いといえるでしょう。

ガイドが用意した装備を身につけ、4WDで道なき道を進み、砂漠に張ったテントで宿泊する。

さながら、探検的な雰囲気が漂うキャンプです。

 

アクティビティ自体を楽しむというより、宿泊手段のひとつのような位置付けにあるのがフランスのキャンプです。

テントを張って宿泊する人よりも、キャンピングカーやキャビンに宿泊する人の方が多い傾向にあります。

食事は、本格的に火を起こして調理する場合もあれば、
近くのレストランで済ませてしまう場合もあり、人によって捉え方にかなり幅があるといえるでしょう。

 

このように、世界各国にキャンプ文化は根付いているものの、国の特色を含むことによってその形は多岐にわたっています。

 

日本と海外におけるキャンプ用品の違い

日本において、海外発のキャンプ用品(キャンプギア)を目にすることは珍しくありません。

キャンプを趣味にしていると、アウトドア大国アメリカのキャンプ用品をはじめ、
海外のキャンプ用品を購入する機会もあるかもしれません。

では、日本のキャンプ用品と海外のキャンプ用品にはどのような違いがあるのでしょうか。

今回は、3つのキャンプ用品に焦点をあてながらその違いを解説していきます。

違いを知っておけば、購入を検討する際に役立てられるでしょう。

 

テント

キャンプにおける宿泊方法のひとつである「テント」。

高額であるだけでなくキャンプの拠点にもなるため、その購入には慎重になる方も多いでしょう。

テントの特徴は、発売された国の気候に合わせて開発されているということです。日本未発売のレアなビジュアルに惹かれる場合もありますが、
海外製のテントを導入する場合は、その点も視野に入れたうえで検討する必要があります。

日本は湿度が高く、四季によって暑い時期も寒い時期も存在するため、
キャンプでは湿度や結露に強く、頑丈で耐久性の高いテントが好まれる傾向にあります。

実際に日本を代表するアウトドアメーカーが販売しているテントにも、
そういった特徴のものが多いです。

 

アメリカの場合、日中は気温が40度を超える場所もあることから、風通しのよい素材でつくられたテントや、組み立てに時間がかからないテントが好まれる傾向にあります。

過酷な環境での作業時間を短縮することができるうえ、軽く持ち運びしやすいのが特徴です。

広大な土地を持つ国ならではの、10人以上が入れる大規模なテントも販売されています。

 

デンマークをはじめとした北欧メーカーのテントは、過酷な環境にも耐えうる丈夫なつくりのものが一般的です。

これは、寒さの過酷な地域が多い北欧に合わせた特徴だといえます。

 

火器

キャンプが好きという方のなかには、
キャンプでつくるごはん、いわゆる「キャンプ飯」に重きを置いている方もいるでしょう。

そんなキャンプ飯にも使える「火器」は、ビギナーのキャンプにおいて欠かせない存在になりつつあります。

料理に使ったり暖をとるのに使ったり、自ら火を起こす手間を省くことができ、キャンプをより効率的に楽しめるようになります。

そんな火器の使い方においても、日本と海外で若干の違いが見られます。

CB缶(カセットボンベ)をセットするタイプの火器は、日本のキャンプでよく使われている火器のひとつです。

CB缶は日本ならどこでも手に入るため、キャンプの際に限らず一般家庭でもよく利用されています。

一方、海外にはCB缶がそれほど一般的でない地域も少なくありません。

キャンプにおいても、CB缶をセットする火器が活用される機会は日本に比べて少ない傾向にあります。

逆に、海外より日本の方が浸透していないという火器もあります。

鍋とバーナーが一体化したタイプの火器は、海外と日本で展開されている種類の多さに大きな差が生じています。

 

寝袋・シュラフ

キャンプにおける宿泊を有意義なものにするためには、「寝袋」や「シュラフ」の存在も重要です。

使いづらかったり寒かったりで睡眠が妨げられると、
万全の状態でキャンプを楽しむことができないでしょう。

寝袋やシュラフにおける日本と海外の違いは、そのつくりにあらわれます。

 

アメリカで販売されているシュラフと日本で販売されているシュラフでは、まずそのサイズ感が違います。

海外ブランドのシュラフを購入した日本の方が、サイズの違いからくる使いづらさに悩まされるケースもみられます。

ジッパーの位置にも違いがみられます。

日本製のシュラフは右ジッパーが主流なのに対し、海外製のシュラフは左ジッパーが主流です。

例えば、シュラフがジャストサイズの左ジッパーだった場合、左腕で内側からジッパーを操作するのは狭くて大変でしょう。

そのため海外では、シュラフのジッパーをジッパーとは反対側の腕で操作した方が操作しやすいとされています。

そう考えると、世界的に右利きの割合が多いことから、左ジッパーのシュラフのほうが商品として理にかなっているように思えるかもしれません。

ただしこれは、あくまでシュラフがジャストサイズだった場合。

日本人は海外の人に比べて体格が小さいため、シュラフ内の空間に余裕がある場合が多く、左腕でも難なく左ジッパーを閉められる方が少なくないのです。

そのため日本では、利き腕と同じ側にジッパーがあるシュラフを選ぶ方が多い傾向にあります。

日本と海外におけるシュラフ・寝袋のつくりの違いには、日本人と海外の人の体格の違いが関係している可能性が高いといえるでしょう。

 

キャンプ用品の「国内正規品」と「並行輸入品」とは

 

海外のキャンプ用品を検討する際に、「国内正規品」と「並行輸入品」という言葉を目にします。

これはどちらも、海外から輸入したキャンプ用品に対して使われるワードです。
この並びをみて、「並行輸入品」に偽物っぽい響きを感じた方もいるのではないでしょうか。

注意してほしいのは、双方にメリットとデメリットがあるということです。

国内正規品とは、日本の正規代理店がメーカーから製品を輸入して販売している商品のことを指します。

正規のルートで日本にやってくるため製品の品質が高く、安心して購入できるのが特徴です。

購入したあとはサポートも受けられますが、商品の値段は基本的に一定で下がるのは非常に稀です。

並行輸入品とは、正規の代理店ではない第三者によって輸入されて販売されている製品のことを指します。

違法ではありませんし、偽物のことを指すのでもありません。正規のルートとは違うルートで輸入・販売されているため製品の品質は保証されていませんが、為替相場や販売者の意向によっては国内正規品よりも安く買える可能性があります。

つまり、安心感を重視したい場合には国内正規品を、金額を重視したい場合には並行輸入品を購入するのがよいと言えます。

 

キャンプ用品は使う国に合わせて作られている

 

キャンプ用品は何を基準に選んでいますか?
ルックス、値段、機能と、基準になりうるものはいくつかありますが、誕生した国も重要な要素のひとつです。

日本と海外ではキャンプの捉え方から違います。キャンプ用品に関しても、それぞれが国民性やその国のライフスタイルに合わせて開発されているため、誕生した国で使うことが第一に考えられているといえるでしょう。

日本においては、日本向けのキャンプ用品が最も使いやすくつくられているのは間違いありません。

キャンプ用品を選ぶ基準はそれぞれでも、「キャンプ用品は使う国に合わせてつくられている」ということを知っておくことで、より選択肢が増えるでしょう。

 

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